防衛機制とは? ひとことでいうと
心が傷つきそうなとき、無意識に自分を守ろうとする心の働き(フロイトの精神分析)
防衛機制を図でイメージする
防衛機制=不安から自我を守る自動ガード。名前と例のマッチングが試験頻出
出典: 精神分析(S. フロイト、A. フロイト)の防衛機制論を基に当サイト作成(イメージ図)
まずは、ざっくり
取れなかったぶどうを「どうせすっぱいよ」と言うキツネのお話、知っていますか?あれは心が傷つかないように理由をつけて守っているんです。人の心にも、こういう「自動の盾」がいくつもあります。
身近なたとえ
スマホの保護フィルムのようなもの。心が割れないように無意識に貼られる盾です。ただし盾に頼りすぎると、本当の気持ちが見えなくなることもあります。
子育て・仕事で考えると
「私は怒ってない!(と怒りながら言う)」は抑圧や否認のサイン。名前を知っていると、自分や家族の心の動きを一歩引いて見られるようになります。学科では種類と例の対応が頻出です。
防衛機制の種類一覧(意味と例つき)
試験では「防衛機制の名前」と「具体例」のマッチングが定番です。代表的な種類を一覧で整理します。
| 種類 | 意味と例 |
| 抑圧 | つらい感情や記憶を無意識に押し込めること。例: 嫌な出来事のことを、なぜか思い出せない。 |
|---|
| 否認 | 受け入れがたい現実を認めないこと。例: 重い知らせを「何かの間違いだ」と受け止めない。 |
|---|
| 合理化 | もっともらしい理由をつけて自分を正当化すること。例: 手が届かないブドウを「どうせ酸っぱい」と思い込む(すっぱいブドウ)。 |
|---|
| 投影 | 自分の中の認めたくない感情を、相手のものだとみなすこと。例: 自分が苦手なのに「相手が私を嫌っている」と感じる。 |
|---|
| 同一視(取り入れ) | 相手の特徴を取り入れて、自分のもののように感じること。例: 憧れの先輩の話し方や振る舞いをまねる。 |
|---|
| 反動形成 | 本心と正反対の行動をとること。例: 好意がある相手に、そっけない態度をとってしまう。 |
|---|
| 置き換え | 感情を本来の対象ではなく、別の対象に向けること。例: 職場での怒りを、家で家族にぶつけてしまう。 |
|---|
| 昇華 | 満たされない衝動を、社会的に認められる形で発散すること。例: 攻撃性をスポーツや創作に打ち込んで発散する。最も成熟した防衛とされる。 |
|---|
| 退行 | 前の発達段階に戻ること。例: 下の子が生まれた上の子の「赤ちゃん返り」。 |
|---|
| 補償 | 劣等感を、別の分野での努力や成功で補うこと。例: 勉強の苦手さを、部活の活躍でカバーする。 |
|---|
| 知性化 | 感情を直接感じる代わりに、理屈や知識で処理すること。例: 悲しい出来事を、専門用語の分析だけで淡々と語る。 |
|---|
| 逃避 | 不安や葛藤を感じる場面から逃げること。例: 試験勉強を前に、急に部屋の掃除を始める。 |
防衛機制はフロイト(精神分析)に由来し、娘のアンナ・フロイトが整理した概念。それ自体は誰にでもある心の働きで、「悪いもの」ではない点もおさえておきましょう。

モヤンキーワードが多くて、覚えきれるかな……。

サニー先生防衛機制は、ひとことで言うと「心が傷つきそうなとき、無意識に自分を守ろうとする心の働き(フロイトの精神分析)」。まずは、ここだけ持ち帰ろう。
防衛機制は試験でこう出る
サニー先生
☀️ サニー先生の試験アドバイス
- 代表的な防衛機制(抑圧・合理化・投影・同一視・昇華・退行など)の名前と例文のマッチング問題が定番。
- 「昇華=社会的に認められる形で発散(スポーツに打ち込むなど)」は良い出題例。フロイト(精神分析)の概念だよ。
防衛機制と似た言葉との違い
ひと目でくらべる
| ことば | ひとことでいうと |
| 防衛機制このページ | 心が傷つきそうなとき、無意識に自分を守ろうとする心の働き(フロイトの精神分析) |
| コーピング | ストレスに意識的に対処する方法。問題そのものを変える型と、気持ちを整える型がある |
- コーピング
- 防衛機制は「無意識」に働く心の防御。コーピングは「意識的」に行うストレス対処。無意識か意識的かで区別する。
防衛機制の1問1答(当サイトオリジナル)
Q1防衛機制のうち、満たされない欲求をスポーツや芸術など社会的に認められる活動で発散することを「昇華」という。○か×か。
正解は ○ — 昇華は防衛機制の中でも適応的なものとされます。種類と具体例の対応で覚えましょう。
Q2防衛機制は、不安や葛藤から自我を守るために、意識的に行う対処である。○か×か。
正解は × — 防衛機制は、無意識に働きます。意識的に行うストレス対処は、コーピングです。
Q3自分の感情を、相手が持っているものとみなす防衛機制を「投影」という。○か×か。
正解は ○ — 投影の例として、自分が相手を嫌っているのに「相手が自分を嫌っている」と感じることがあります。
Q4手に入らないものに、もっともらしい理由をつけて納得する防衛機制を「反動形成」という。○か×か。
正解は × — それは「合理化」(すっぱいぶどう)です。「反動形成」は、本心と逆の行動をとることです。
Q5防衛機制は、ロジャーズの来談者中心療法における概念である。○か×か。
正解は × — フロイトの精神分析理論における概念です。
🌈 過去問で確認する
国家資格キャリアコンサルタント試験の過去問題は、2つの試験機関の公式サイトで公開されています(学科試験は両機関共通)。公式ページの過去問PDFで「防衛機制」が出てくる問題を探して、実際の問われ方を確認してみましょう。
※過去問の本文は試験機関に著作権があるため、当サイトには転載していません。このページの○×問題は当サイトのオリジナルです。
参考文献・参考サイト
※本ページは初心者向けにやさしい表現で説明しています。試験対策では、必ずお手持ちのテキスト・過去問・公式資料もあわせてご確認ください。
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