受験ガイド

キャリアコンサルタント試験の難易度と合格率【最新・推移グラフつき】

合格率の実数と推移、そして「何がどう難しいのか」を、受験生の目線で正直に整理します。

更新日: 2026年7月28日

結論:数字はやさしめ。ただし山は「実技」

キャリアコンサルタント試験の合格率は、直近の第31回で学科80.6%・実技64.6%。数字だけ見ると「国家資格の中ではやさしめ」に見えます。ただしこれは、養成講習(約150時間)を修了した人たちが受けたうえでの数字です。そして合否を分ける本当の山は、学科ではなく実技(論述・面接)にあります。

学科の山と実技の山。ふもとで地図を見る受験生のイラスト

合格率の推移 — 学科はいま「追い風」

第24回から第31回の合格率推移。学科は52.6%から80.6%へ上昇、実技は64%前後で安定
学科実技
第24回52.6%65.4%
第25回63.7%66.5%
第26回65.5%62.2%
第27回59.7%67.4%
第28回68.4%67.7%
第29回72.7%64.3%
第30回77.6%64.1%
第31回80.6%64.6%

このデータから読み取れることは2つあります。

1つめ。学科は第27回(59.7%)を底に、4回連続で上昇し、第31回では80%を超えました。「学科が鬼門」と言われたのは少し前の話で、いまは正しく対策すれば十分に届く水準です。

2つめ。実技は62〜68%の間でずっと安定しています。学科がやさしくなっても実技は変わらない——つまり、合否を分けるのは実技だ、ということです。

試験のしくみを30秒で

養成講習、学科・実技、登録へと進む道の看板のイラスト
  • 受験資格 — 養成講習の修了、または実務経験(3年以上)など
  • 学科 — 四肢択一50問・100点満点で70点以上
  • 実技 — 論述+面接(ロールプレイ)・150点満点で90点以上(論述に足切りあり)
  • 学科・実技は別々に受けられ、片方だけの合格は次回以降に持ち越せる
  • 合格後に登録して、はじめて「キャリアコンサルタント」と名乗れる(名称独占資格)

実施団体が2つある(協議会とJCDA)

試験はキャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会(JCDA)の2団体が実施しています。第31回の団体別の結果はこの通りです。

協議会JCDA
学科80.9%79.5%
実技63.8%67.8%

学科は共通問題なのでほぼ同じ。実技は採点の観点が異なるため差が出ることがありますが、回によって上下は入れ替わるので「どちらが受かりやすい」とは断定できません。多くの人は、通った養成講習の系列で選んでいます。

「難しさ」の正体は3つ

難しさの正体3つ。理論家の名前の壁、範囲の広さ、面接練習のイラスト

① カタカナ理論家の壁。スーパー、シャイン、クランボルツ……。学科50問のうち、理論家・理論の出題は大きな割合を占めます。名前と理論を入れ替える「ひっかけ」が定番です。

② 範囲の広さ。理論だけでなく、労働法・統計・制度(能力開発基本調査、教育訓練給付など)まで出題されます。深さよりも「広さ」で消耗する試験です。

③ 実技は「別競技」。知識がいくらあっても、15分のロールプレイで「聴く」は別のスキルです。実技の合格率が64%前後で動かないのは、これが理由です。

この難しさへの、このサイトなりの答え

他の資格と比べると?

合格率だけ見れば、社会保険労務士(例年1桁%)などと比べて高く、「超難関」ではありません。ただし、受験者のほぼ全員が約150時間の養成講習を終えた本気の大人である点は忘れずに。「やさしい試験」ではなく、「準備が正当に報われる試験」というのが、学んでいる実感に近い表現です。

まとめ

学科は上昇傾向で追い風。本当の山は実技。合格率の数字より「準備の質」が合否を決めます。理論家と用語を早めに味方につけて、実技の練習を積み重ねていきましょう。これから養成講習選びをする人は、養成講座の選び方講座の比較からどうぞ。

情報確認日: 2026-07-28 / 出典: キャリアコンサルティング協議会・日本キャリア開発協会の試験結果公表をもとに作成。数値は今後の回で変動します。