転移・逆転移とは? ひとことでいうと
相談者が過去の大切な人への感情をカウンセラーに向けるのが転移。その逆が逆転移
まずは、ざっくり
相談している人が、カウンセラーのことをまるで「お父さんみたい」「昔の先生みたい」に感じて、その人への気持ちを重ねてしまうことがあります。これが転移。カウンセラーの側が相談者に自分の気持ちを重ねてしまうのが逆転移です。
身近なたとえ
新しい上司がなぜか苦手…と思ったら、声が昔の怖い先生にそっくりだった——そんな「気持ちの上書き」は日常にもあります。面談の中で起きるそれに名前をつけたものです。
子育て・仕事で考えると
「この相談者、なぜか放っておけない」と感じすぎるときは逆転移のサインかもしれません。気づいて適切に扱うためにスーパービジョンが大切、という流れで試験にも出ます。
転移・逆転移は試験でこう出る
サニー先生
☀️ サニー先生の試験アドバイス
- 転移=相談者→カウンセラーへの感情の向け替え。逆転移=カウンセラー→相談者。矢印の向きを入れ替えるひっかけが定番。
- 「逆転移は起きてはならない失敗」ではなく、「自覚して適切に扱う(スーパービジョンの活用)」が正しい対応とされるよ。
転移・逆転移と似た言葉との違い
ひと目でくらべる
| ことば | ひとことでいうと |
| 転移・逆転移このページ | 相談者が過去の大切な人への感情をカウンセラーに向けるのが転移。その逆が逆転移 |
| ラポール | 相談者とカウンセラーの間にできる、安心できる信頼関係 |
- ラポール
- ラポールは意図的に築く健全な信頼関係。転移は無意識に過去の感情が重なる現象。どちらも「関係」の話だが性質が異なる。
転移・逆転移の1問1答(当サイトオリジナル)
出題範囲(細目)Ⅳ キャリアコンサルタントの倫理と行動 / 5 キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢 細目との対応表 ▶︎
Q1カウンセラーが自身の個人的な感情を相談者に向けることを「転移」という。○か×か。
正解は × — それは「逆転移」。相談者→カウンセラーが転移、カウンセラー→相談者が逆転移です。
Q2相談者が、過去の重要な人物に抱いていた感情や態度を、カウンセラーに向けることを「転移」という。○か×か。
正解は ○ — 親などに向けていた感情が、カウンセラーに重ねられます。
Q3転移のうち、敵意などの感情が向けられるものを、「陽性転移」という。○か×か。
正解は × — 敵意などは「陰性転移」です。「陽性転移」は、好意的な感情が向けられるものです。
Q4転移・逆転移は、行動療法に由来する概念である。○か×か。
正解は × — 精神分析に由来する概念です。
Q5カウンセラーは、自らの逆転移に気づき、スーパービジョンなどを通じて適切に扱うことが求められる。○か×か。
正解は ○ — 逆転移に気づかないままでは、支援に影響するおそれがあります。
🌈 過去問で確認する
国家資格キャリアコンサルタント試験の過去問題は、2つの試験機関の公式サイトで公開されています(学科試験は両機関共通)。公式ページの過去問PDFで「転移・逆転移」が出てくる問題を探して、実際の問われ方を確認してみましょう。
※過去問の本文は試験機関に著作権があるため、当サイトには転載していません。このページの○×問題は当サイトのオリジナルです。
参考文献・参考サイト
※本ページは初心者向けにやさしい表現で説明しています。試験対策では、必ずお手持ちのテキスト・過去問・公式資料もあわせてご確認ください。
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