考えるためのガイド

キャリアコンサルタントは、在宅や副業で働けるのか

子育てや転勤、家族の事情で、外に出て働く時間が限られている方へ。「家でできる仕事になるなら取りたい」と考えたとき、いま確かめられていることと、まだわからないことを分けて書きます。

更新日: 2026年10月2日情報確認日: 2026年9月27日

先に結論

在宅や副業でキャリア相談の仕事をすること自体は、できます。オンライン面談が広がり、家から相談を受ける働き方も選べるようになりました。

ただし、「資格を取れば、在宅の仕事が来る」わけではありません。相談に来てくれる人は、自分で見つける必要があります。そして、在宅だけでどのくらいの収入になるのかを示した公的な数字は、いまのところ確認できていません。

この記事では、言い切れることと言い切れないことを混ぜずに並べます。読んだうえで「それなら今はやめておこう」となっても、それはひとつの答えです。

サニー先生ここがポイントだよ。「『資格を取れば、在宅の仕事が来る』わけではありません」

わかっていること

公的な情報で確かめられたのは、次の3つです。

①資格がなくても、キャリア相談の仕事はできます

キャリアコンサルタントは名称独占資格です。資格がない人は「キャリアコンサルタント」と名乗れませんが、キャリア相談・面接練習・書類添削という仕事そのものは、資格がなくても法律上できます。

出典: 厚生労働省「キャリアコンサルタント名称独占について」(確認日: 2026年9月27日)

つまり、在宅で相談の仕事を始めるときに、資格は「必ず必要な許可証」ではありません。資格で得られるのは、「キャリアコンサルタント」と名乗れることと、きちんと学んだという裏づけです。

②登録が終わるまでは、「キャリアコンサルタント」と名乗れません

試験に合格しても、名簿に登録するまでは名乗れません。登録前に相談を受ける場合は、「キャリア相談」など、資格名を使わない形にします。

③資格を持っている人の多くは、別に本業を持っています

労働政策研究・研修機構(JILPT)が2022年7〜8月に行い、7,586人が回答した調査では、回答者の個人年収の中央値は「400万円〜500万円未満」でした。ただ、これはキャリアコンサルタントとして稼いだ額ではなく、その人の個人年収の総額です。

同じ調査では、正社員として働いている人ほど、キャリアコンサルティングの活動で得ている収入の割合が低いこともわかっています。この資格だけで生計を立てている人ばかりではない、ということです。

出典: 労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.227 第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」(確認日: 2026年9月27日)。くわしい読み方は「年収の数字には、からくりがあります」にまとめています。

まだわからないこと

いちばん知りたいところほど、まだ確かめられていません。正直に並べます。

在宅だけで、いくらになるのか
在宅・オンラインの活動に限った収入を示す公的な数字は、確認できていません
最初の相談者を、どう見つけるのか
人によって違い、決まった道筋は確認できていません
子育てや転勤と、本当に両立できるのか
両立している人がどのくらいいるのかを示す数字は、確認できていません

このサイトでは、現役で活動している方への取材を進めています。稼げている人の話だけを集めることはしません。わかったことは、いいことも、そうでないことも、このページに書き足していきます。

「在宅で月◯万円」と書いてあるページを見かけたら、それが誰の、何の数字なのかを確かめてみてください。

在宅で活かすときの、3つの形

在宅で資格を活かす形は、大きく分けて3つあります。どれも「資格を取ったら自動的に始まる」ものではなく、自分で場を作るものです。

  • オンラインで相談を受ける:ビデオ通話やチャットで、キャリアの相談にのります。スキルを出品できるサービスを使って、小さく始める形もあります。
  • 書類の添削・面接の練習:職務経歴書の添削や、オンラインでの面接練習です。時間を区切りやすい仕事です。
  • 今の仕事に足す:いまの仕事や身近な場で、相談のスキルを使ってみる形です。在宅で別の仕事をしている人が、そこに相談を足すこともあります。

出品できるサービスや求人の探し方は、キャリアコンサルタントの仕事のページにまとめています(そちらのページには紹介リンクが含まれます)。

制約がある人が、申し込む前に確かめたいこと

費用は35〜50万円前後、講習は150時間です。時間もお金も限られているなら、申し込む前に次の4つを確かめてください。

  1. どこで使うかが決まっているか — 「在宅で何かできたら」のままだと、取ったあとに止まってしまいます。やめたほうがいい人に当てはまらないかを、先に見てください
  2. 講習を家から受けられるか — オンライン講座の選び方で、通学が必要な日があるかを確認できます
  3. 休んでも続けられるか — 子どもの発熱や急な予定で休んだときの振替のしくみは、学校によって違います。子育て中の学校選びにまとめました
  4. 実際にいくら払うのか — 給付金は、雇用保険の加入期間などの条件に合わないと使えません。条件に合わなければ全額が自己負担です

サニー先生ここがポイントだよ。「どこで使うかが決まっているか」

次に読む

ここまで読んで「それでも気になる」と思えたなら、次は全体の流れと費用を確かめてみてください。