考えるためのガイド

キャリアコンサルタントは、在宅で取れる国家資格なのか

「家から出にくいけれど、国家資格を取りたい」という方へ。キャリアコンサルタントは、学ぶところは家で終えられますが、試験は会場で受けます。どこまでが家で、どこからが外なのかを、段階ごとに分けました。

更新日: 2026年10月8日情報確認日: 2026年10月8日

先に結論

キャリアコンサルタントは、「家から一歩も出ずに取れる国家資格」ではありません。

  • 養成講習(150時間):家から受けて、修了できる学校があります
  • 試験(学科・論述・面接):会場で受けます。在宅やオンラインで受ける方法は、試験の案内に書かれていません

外に出る日は、少なくとも2日です。学科と論述の試験の日と、面接の試験の日です。それ以外の学びを家で進められるかどうかは、学校の選び方で変わります。

段階ごとに、家か会場かを分けました

資格を取るまでの流れは、養成講習、試験、登録の3つの段階です。

養成講習(150時間)
家で終えられる学校があります。運営者が受けた講座は、Zoomのライブ講習と通信学習の組み合わせで、説明会で対面の日があるかを聞いたところ、「すべてオンラインで完結します」という答えでした。通学の日がある学校や、通学とオンラインを選べる学校もあります
学科試験・論述試験
会場で受けます。同じ日の午前と午後です。第33回は2026年11月1日(日)で、試験地は、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄の9か所です
面接試験
会場で受けます。学科・論述とは別の日です。第33回は11月7日から22日のあいだの土日と金曜で、試験地は、上の9か所に大宮を加えた10か所です
登録
合格したあと、名簿に登録して、はじめて「キャリアコンサルタント」と名乗れます。手続きを家からできるかどうかは、このページではまだ確かめていません

試験を行う団体は、キャリアコンサルティング協議会と、日本キャリア開発協会(JCDA)の2つです。上の日程と試験地は、キャリアコンサルティング協議会の第33回のものです。回や団体によって変わるので、受ける回の案内で確かめてください。

出典: キャリアコンサルティング協議会「試験日程」(確認日: 2026年10月8日)。講習については運営者が受けた講座のページに、説明会で聞いた質問と答えをのせています(そちらのページには紹介リンクが含まれます)。

申し込む前に知っておきたい、4つのこと

「在宅で取れる国家資格」を探してここに来た方に、先にお伝えしておきたいことです。

①講習を受けずに、試験だけ受けることは、多くの人にはできません

受験するには、養成講習(150時間)を修了している、キャリアの相談の仕事を3年以上している、技能検定に合格している、のどれかが必要です。相談の仕事の経験がない場合、参考書だけで勉強して試験を受ける、という道はありません。くわしくは独学で取れる?受験資格の3ルートにまとめています。

②費用は、数万円ではおさまりません

養成講習の費用は、35〜50万円前後です。これとは別に、受験料(学科8,900円、実技29,900円)と、合格後の登録の費用(17,000円)がかかります。給付金は、雇用保険の加入期間などの条件に合う場合に使えます。

③試験地が遠い場合は、移動と宿泊がかかります

試験地は、全国で9〜10か所です。住んでいる場所によっては、学科・論述の日と面接の日の2回、移動や宿泊の費用と、家を空ける時間が必要になります。

④家で学べることは、楽に学べることとは違います

オンラインの講習は、決まった日時に参加するライブの授業です。好きな時間に動画を見るだけ、という形ではありません。休んだときの振替のしくみは学校によって違い、運営者が受けた講座では、Zoom講習80時間のうち16時間まで、無料で振替ができました(公式サイトの記載)。

通学の日があるか、振替ができるかは、オンライン講座の選び方と子育て中の学校選びで確かめられます。

サニー先生「家で学べる」と「試験も家で受けられる」は、べつの話。ここを分けて考えると、あとで困らないよ。

取ったあと、在宅で働けるのか

在宅や副業で、キャリアの相談の仕事をすること自体はできます。ただし、資格を取れば在宅の仕事が来る、というわけではありません。

公的な調査では、相談・面談の活動のうち、オンラインは33.6%、対面は66.4%でした。調査に答えた登録者の約3割は、活動をしていません。

出典: 労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.227 第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」(確認日: 2026年10月8日)

副業や在宅での働き方について、わかっていることと、まだわからないことは、キャリアコンサルタントは、副業や在宅で働けるのかに分けて書きました。

合いそうな人、ほかの資格も見たほうがいい人

ここまでの内容から、整理します。

合いそうな人

  • 人の話を聴いて、その人が自分で決めるのを支える仕事に、関心がある
  • 決まった日時のオンライン講習に、数か月のあいだ参加できる
  • 試験の2日は、会場まで行ける

ほかの資格も見たほうがいい人

  • 試験まで含めて、すべてを家で終えたい
  • 費用を、数万円までにおさえたい
  • 取ったらすぐに、在宅の仕事がほしい

下の3つに当てはまる場合、この資格は、いまの希望と合っていない可能性があります。やめたほうがいい人もいますも、あわせて読んでみてください。読んだうえで「今はやめておこう」となっても、それはひとつの答えです。

次に読む

「試験の2日は外に出る」をふまえても気になる方は、全体の流れと費用を確かめてみてください。