TERM 045 🌥️
転移・逆転移
てんい・ぎゃくてんい
カウンセリング理論
更新日: 2026年7月11日
ひとことでいうと
モヤン
ねえサニー先生、「転移・逆転移」ってなあに?
サニー先生
相談者が過去の大切な人への感情をカウンセラーに向けるのが転移。その逆が逆転移
小学生でもわかる説明
モヤン
うーん…もうすこしやさしく教えて!
サニー先生
相談している人が、カウンセラーのことをまるで「お父さんみたい」「昔の先生みたい」に感じて、その人への気持ちを重ねてしまうことがあります。これが転移。カウンセラーの側が相談者に自分の気持ちを重ねてしまうのが逆転移です。
身近なたとえ
モヤン
たとえば、どんな感じ?
サニー先生
新しい上司がなぜか苦手…と思ったら、声が昔の怖い先生にそっくりだった——そんな「気持ちの上書き」は日常にもあります。面談の中で起きるそれに名前をつけたものです。
子育て・仕事で考えると
モヤン
暮らしの中でも役に立つ?
サニー先生
「この相談者、なぜか放っておけない」と感じすぎるときは逆転移のサインかもしれません。気づいて適切に扱うためにスーパービジョンが大切、という流れで試験にも出ます。
試験で必要な正式な説明
サニー先生
ここからは先生モード。試験ではこう説明されるよ。ゆっくりでいいから読んでみてね。
転移(transference)とは、相談者が過去の重要な人物(親など)に対して抱いていた感情や態度を、カウンセラーに向けること。好意的な陽性転移と、敵意などの陰性転移がある。逆転移(countertransference)は、カウンセラーが自身の個人的感情を相談者に向けること。いずれも精神分析に由来する概念で、カウンセラーは自らの逆転移に気づき、スーパービジョン等を通じて適切に扱うことが求められる。
試験ではこう出るよ
モヤン
これって、試験ではどんなふうに出るの?
サニー先生
☀️ サニー先生の試験アドバイス
- 転移=相談者→カウンセラーへの感情の向け替え。逆転移=カウンセラー→相談者。矢印の向きを入れ替えるひっかけが定番。
- 「逆転移は起きてはならない失敗」ではなく、「自覚して適切に扱う(スーパービジョンの活用)」が正しい対応とされるよ。
似た言葉との違い
モヤン
「ラポール」と、なにがちがうの?
- ラポール
- ラポールは意図的に築く健全な信頼関係。転移は無意識に過去の感情が重なる現象。どちらも「関係」の話だが性質が異なる。
1問1答(当サイトオリジナル)
サニー先生
それじゃあ、たしかめテスト!○か×か、選んでみてね。
カウンセラーが自身の個人的な感情を相談者に向けることを「転移」という。○か×か。
正解は × — ×。それは「逆転移」。相談者→カウンセラーが転移、カウンセラー→相談者が逆転移です。
🌈 過去問で確認する
国家資格キャリアコンサルタント試験の過去問題は、2つの試験機関の公式サイトで公開されています(学科試験は両機関共通)。公式ページの過去問PDFで「転移・逆転移」が出てくる問題を探して、実際の問われ方を確認してみましょう。
※過去問の本文は試験機関に著作権があるため、当サイトには転載していません。このページの○×問題は当サイトのオリジナルです。
🥾 つぎに読むなら
スーパービジョン 経験豊かな指導者(スーパーバイザー)から、自分の面談について指導を受けて成長すること →参考文献・参考サイト
- 木村周・下村英雄『キャリアコンサルティング 理論と実際』(雇用問題研究会)
- 渡辺三枝子 編著『新版 キャリアの心理学』(ナカニシヤ出版)
- 厚生労働省・キャリアコンサルティング協議会・JCDA の公式情報
※本ページは初心者向けにやさしい表現で説明しています。試験対策では、必ずお手持ちのテキスト・過去問・公式資料もあわせてご確認ください。