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キャリア・アンカー

きゃりあ・あんかー

キャリア理論

更新日: 2026年7月11日

ひとことでいうと

モヤン(黄色い帽子をかぶった雲。学び直し中の相棒) モヤン

ねえサニー先生、「キャリア・アンカー」ってなあに?

サニー先生(丸眼鏡のレモンイエローの太陽) サニー先生

働くうえで「これだけは手放せない」という自分の軸

図でイメージする

専門・職能全般管理 自律・独立保障・安定 起業家的創造性奉仕・社会貢献 純粋な挑戦生活様式 ゆずれない8つの「いかり」
船のいかりのように、自分を流されにくくする8つの軸 出典: シャイン(E. H. Schein)の8つのキャリア・アンカーを基に当サイト作成(イメージ図)

まずは、ざっくり

船が流されないように海の底におろす「いかり(アンカー)」のこと。仕事えらびでも、「これだけはゆずれない」といういかりがあると、まわりに流されにくくなります。

身近なたとえ

引っ越しをするときに「駅から近いことだけは絶対ゆずれない」という人と、「多少遠くても広さが大事」という人がいますよね。仕事にも同じように、人それぞれ「最後までゆずれない条件」があります。それがキャリア・アンカーです。

子育て・仕事で考えると

「転勤についていくために仕事を辞めるかどうか」で悩むとき、自分のアンカーが「専門性」なのか「保障・安定」なのか「生活様式(ワークライフバランス)」なのかを考えると、判断の手がかりになります。

試験で必要な正式な説明

キャリア・アンカーとは、シャイン(Schein, E. H.)が提唱した概念で、個人がキャリアを選択する際にどうしても犠牲にしたくない、自己のよりどころとなる能力・動機・価値観の複合体のこと。シャインは8つのアンカー(専門・職能別コンピタンス、全般管理コンピタンス、自律・独立、保障・安定、起業家的創造性、奉仕・社会貢献、純粋な挑戦、生活様式)を示した。アンカーは実際の仕事経験を重ねる中で形成されるとされる。

キャリア・アンカーの8つの種類

シャインが示した8つのアンカー。試験では「名称と説明のマッチング」や「8つに含まれないものを選ばせる」形で出題されます。

種類こんな価値観
専門・職能別コンピタンス特定の分野で専門性を高め続けることに喜びを感じる。
全般管理コンピタンス組織をまとめ、経営・マネジメントの責任を担いたい。
自律・独立自分のやり方・自分のペースで仕事を進めたい。規則や管理に縛られたくない。
保障・安定雇用や生活の安定・保障を最優先したい。
起業家的創造性新しい事業やサービスを、自分の手でゼロから生み出したい。
奉仕・社会貢献世の中や人の役に立つことを、仕事の軸にしたい。
純粋な挑戦解決が難しい問題やライバルに挑むこと自体が、何よりの喜び。
生活様式(ライフスタイル)仕事と家庭・自分の生活との調和をいちばん大切にしたい。

自分のアンカーを探るときは「能力(何が得意か)・動機(何がしたいか)・価値観(何に意味を感じるか)」の3つの問いから考えます。診断的に使う場合も、結果を絶対視せず自己理解の材料に。

試験ではこう出るよ

モヤン(黄色い帽子をかぶった雲。学び直し中の相棒) モヤン

これって、試験ではどんなふうに出るの?

サニー先生(丸眼鏡のレモンイエローの太陽)

サニー先生

☀️ サニー先生の試験アドバイス

  • 8つのアンカー(専門・全般管理・自律独立・保障安定・起業家的創造性・奉仕社会貢献・純粋な挑戦・生活様式)から1つ差し替える問題が出るよ。
  • 「アンカーは就職してすぐ確立する」は×。数年の職業経験を経て形成されるよ。「一度形成されると安定する」は○。
  • 人名はシャイン。3つの問い(何ができるか・何がしたいか・何に価値を感じるか)もセットで。
  • アンカーの変化は二段構えで覚える:形成の過程(キャリア初期〜30歳前後)では経験によって形づくられ変化していく→いったん確立すると安定して変わりにくい。「最初から決まっている」も「絶対に変化しない」も断定しすぎで×になりやすいよ。
  • 組み合わせ問題では人物のすり替えに注意:組織心理学=シャイン、転機(トランジション)=シュロスバーグ。役割が入れ替えられていたら×。
  • シャインの数字セットで武装しよう:アンカーは8種類(「12個」などの数字すり替えは×)・キャリアは内的/外的の2軸・キャリア・サバイバル(職務と役割の戦略的プランニング)は6ステップ。
  • シャインのキャリア開発観の本質は「時の経過に伴う、個人と組織の相互作用」。個人だけ・組織だけに寄った記述は×になりやすいよ。

覚え方のヒント

シャインの「錨(いかり)」。船がどれだけ流されても錨の位置は変わらない=キャリアの選択で「どうしても手放せないもの」。中身は「能力・動機・価値観」の3つの自己イメージ、と覚えよう。

ここで間違えやすい

アンカーは「就職した瞬間に決まる」ではなく、仕事経験を重ねる中で(おおむね30歳前後までに)安定してくるもの。また「キャリア・サバイバル(仕事・役割側の分析)」との対で出る:アンカー=個人の内側、サバイバル=仕事の外側。

この言葉をもっと深める本

  • 理論の原典

    キャリア・アンカー ― 自分のほんとうの価値を発見しよう

    エドガー・H・シャイン(白桃書房)

    ☀️ 「キャリア・アンカー」の本人による解説書。自己診断もできるから、自分のアンカー探しにも使えるよ。

※ 書籍は版が改まることがあります。リンク先で最新の版・発行年をご確認ください。

理論家との関係

似た言葉との違い

職業興味(ホランド)
ホランドの職業興味(RIASEC)は「どんな活動が好きか」というタイプ論。キャリア・アンカーは「何を手放せないか」という価値の軸で、仕事経験を通じて後から明確になる点が特徴。

1問1答(当サイトオリジナル)

キャリア・アンカーは、就職前の学生の段階で完全に確立されるとシャインは考えた。○か×か。

🌈 過去問で確認する

国家資格キャリアコンサルタント試験の過去問題は、2つの試験機関の公式サイトで公開されています(学科試験は両機関共通)。公式ページの過去問PDFで「キャリア・アンカー」が出てくる問題を探して、実際の問われ方を確認してみましょう。

※過去問の本文は試験機関に著作権があるため、当サイトには転載していません。このページの○×問題は当サイトのオリジナルです。

🥾 つぎに読むなら

キャリア・アダプタビリティ 変化の時代にキャリアを合わせていく力。関心・統制・好奇心・自信の4つで育てる

参考文献・参考サイト

※本ページは初心者向けにやさしい表現で説明しています。試験対策では、必ずお手持ちのテキスト・過去問・公式資料もあわせてご確認ください。