心は天気。晴れの日も、雨の日も。
その空をじっと見つめ、よりそう。
今日は、いちばん最初の先生が、草原に来てくれました。
このお話は、学説と史実にもとづく創作の会話です。
試験で使う正式な表現は、各用語の「試験のことば」で確認してね。
おべんとうの時間 1
自分を知り、仕事を知る。
🔑パーソンズさんはじめまして、モヤンくん。わたしはこの分野の、いちばん昔からの案内人です。どうぞ、よろしく。

モヤンパーソンズさんは、100年以上前の人なんだよね! その頃から「合う仕事の探し方」ってあったの?
🔑パーソンズさんええ。わたしの答えは、今もかわらず3つの手順です。第一に、自分自身を知ること——能力、興味、価値観、強みと弱み。第二に、仕事の世界を知ること——その仕事に必要な条件、良い点と大変な点、将来の見通し。第三に、この2つを で結びつけることです。

サニー先生「自分を知る・仕事を知る・つなげる」。この3ステップは、今のキャリア相談やアセスメント(検査)の、いちばんの土台になっているんだよ。

モヤン鍵(自分)と鍵穴(仕事)を、ちゃんと見比べてから合わせるんだね!
気になる言葉を見つけたら、押してみよう。
おべんとうの時間 2
丸い釘は、丸い穴へ。
🔑パーソンズさんわたしの時代には「丸い釘は丸い穴へ」という言い方をしました。人にはそれぞれ特性(得意な形)があり、仕事にもそれぞれ因子(求める形)がある。形が合えば、人も職場もしあわせになれる、と。

モヤンでも……ぼくの形って、ずっと同じなのかな。ぼく、去年と好きなものが変わったよ。
🔑パーソンズさんするどい! 実はそこが、後の先生たちがわたしの理論に付け足してくれたところです。人は成長し、形は変わっていく。だからマッチングは一度きりではなく、人生の節目ごとに何度でもやり直してよいのです。

サニー先生パーソンズさんの「合う・合わない」の発想は、スーパーさんの「発達」やホランドさんの「6タイプ」へつながる、大きな幹なんだ。理論の家系図のいちばん根っこだね。

モヤンいちばん最初の先生の考えが、いまも根っこで生きてるんだ……!
おべんとうの時間 3
困っている人のそばに、窓口を。

モヤンパーソンズさんは、どうしてこの仕組みを考えたの?
🔑パーソンズさんわたしの街には、仕事選びに迷う若者がおおぜいいました。それなのに、相談できる場所がどこにもなかった。だから作ったのです。だれでも相談に来られる、職業のための窓口を。理屈のためではなく、目の前の人のためでした。

サニー先生キャリアコンサルタントという仕事の、いちばん最初のかたち。「困っている人のそばに窓口を作る」——この心は、100年たった今もそのままだね。

モヤンお母さんが目指してるのは、パーソンズさんの窓口の続きなんだね。なんだか、かっこいいや。
おかわりの時間
パーソンズさんの、おかわりばなし
パーソンズさん(1854〜1908)は、1908年にアメリカのボストンで、世界で初めての本格的な職業相談の窓口(職業局)を開いた「職業指導の父」です。ただ、その活動はごく短く、窓口を開いたその年に亡くなってしまいました。考えをまとめた本『職業の選択』が出版されたのは、亡くなった翌年の1909年。本人は自分の本を見ることができませんでしたが、その一冊が、100年以上つづくキャリア支援の出発点になりました。
参考: 理論家解説記事。年号は一次資料で最終確認のうえ更新予定。
お弁当のあとの遊び
ことばのタネを、ひろって帰ろう。
5問中、好きなところまでで大丈夫。分からなかった問題は、復習バスケットが預かります。
わたしの復習バスケット
雨のしずくも、持って帰ろう。
まだ問題は入っていません。
バスケットの中身は、この端末の中だけに保存されます。
きょうのお見送り
🔑パーソンズさん迷う人のそばに、いつも窓口を。あなたの街でも、どうぞよろしく。
つぎの先生と、ランチする →
お弁当のお話は、これからひとりずつ増えていくよ。